日本でカジノはどこ？ 訪日旅行者と在住者のための完全ガイド
こんにちは！最近、日本のカジノ事情について質問されることがよくあります。「日本にカジノってあるの？」「どこで遊べるの？」と。私自身、海外の友人に説明する機会も多く、その度に日本のギャンブルやゲームの文化は独特で複雑だなと感じます。
なので今回は、私が調べたり実際に体験したりした情報をもとに、「日本でカジノはどこ？」という疑問に全てお答えする完全ガイドをお届けします。これから旅行で来られる方も、日本に住んでいる方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
結論から言うと：本格的な「カジノ」はまだ一つもありません！
まず、大きな前提としてお伝えしたいのが、ラスベガスやマカオのように、スロットやテーブルゲームが楽しめる常設の「カジノリゾート」は、現時点（2024年）では日本に一つも存在しません。
「え？そうなの？」と驚かれた方も多いでしょう。実は日本では、カジノを含むギャンブルは原則として「刑法第185条」で禁止されています。ただし、公営競技（競馬、競輪、競艇、オートレース）と宝くじ・ロトくじは、国や自治体が主催あるいは監督しているという特殊な位置づけで合法となっています。
では、なぜ「日本にカジノができる」というニュースを時々耳にするのでしょうか？ それは、現在進行形で大きな変化の渦中にあるからなんです。
未来進行形：統合型リゾート（IR）とこれから誕生するカジノ
ここ数年で大きく動き出したのが「統合型リゾート（IR）」、いわゆるカジノを含む大型リゾート施設の建設計画です。2018年に「特定複合観光施設区域整備法」（IR推進法）が成立し、国が認可すれば、カジノを含む大規模なホテル、国際会議場、エンターテインメント施設を備えたリゾートを建設できるようになりました。
現在、この第1号として建設が決まっている場所が２ヶ所あります。
大阪（夢洲／ゆめしま）
オープン予定： 2030年頃（目標）
運営予定企業： MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスのコンソーシアム
大阪万博（2025年）後のメイン開発プロジェクトとして、国内外から多くの観光客を呼び込む巨大プロジェクトです。カジノエリアに加え、国際会議場や展示場、劇場、ホテルが建設される予定です。
長崎（佐世保市）
オープン予定： 2030年代前半頃（目標）
運営予定企業： カジノ・オーストリア社
現在あるテーマパーク「ハウステンボス」に隣接する形で建設が計画されています。自然や歴史文化と融合した、欧州風のリゾートを目指しているそうです。
以下の表で、２つの計画を簡単に比較してみました。
特徴 大阪 IR (夢洲) 長崎 IR (佐世保)
オープン予定 2030年頃 2030年代前半頃
コンセプト 世界最高水準の MICE (国際会議) & エンタメ都市 自然・文化と調和した欧州風リゾート
主な運営企業 MGMリゾーツ & オリックス カジノ・オーストリア
既存施設 なし（新規開発） ハウステンボスに隣接
アクセス 大阪市内から電車・車でアクセス可 長崎空港または福岡空港から車・バス
あるゲーム業界のアナリストはこう語っています。
「日本のIRは、単なるギャンブルの場ではなく、家族連れやビジネス客も含めた多様な客層を呼び込む『総合エンターテインメントデスティネーション』として成功するかが鍵です。アジア市場における新たなランドマークとなる可能性を秘めています。」
現状でカジノ気分を味わえる場所は？
本格的なカジノができるまであと数年…。では、今、日本でカジノのようなゲームを楽しむことは全然できないのでしょうか？ 実はそんなことはなく、いくつかの方法があります。
クルーズ船のカジノ これが現時点で最も「本物」に近い体験ができる場所です。国際航路に就航している大型クルーズ船（例えば、日本発着の「にっぽん丸」や「飛鳥II」など）は、公海に出ると船上のカジノをオープンします。日本円での換金が可能な場合がほとんどで、ブラックジャックやルーレット、スロットマシンなどを楽しめます。
パチンコ・パチスロ これは言わずと知れた日本の「国民的遊戯」です。ガラガラと玉をはじくパチンコや、スロットマシンのようなパチスロは、店内に溢れる光と音で非日常的な空間を演出しています。ただし、ここが最大のポイントなのですが、パチンコ店そのものでは「お金」を直接賭けたり、獲得したりすることはありません。 景品を獲得し、それを近くの「景品交換所」で現金や商品に換えるという、日本独自の非常にユニークなシステムになっています。
違法な地下カジノ これは絶対にお勧めしません。法律で禁止されているため、摘発のリスクはもちろん、トラブルに巻き込まれる可能性が非常に高くなります。安全のためにも、近づかないことを強くお勧めします。
よくある質問（FAQ）
Q: 日本人はカジノで遊べますか？ A: 将来的にできるIRでは、日本人の入場にはいくつかの大きな制限が設けられる予定です。例えば、週3回までの入場制限や月10回、年間10回までの入場制限、6000円の入場料の徴収などが検討されています。これは賭博依存症の問題を防ぐための措置です。外国人観光客は入場料無料、回数無制限となる見込みです。
Q: カジノで勝ったお金に税金はかかりますか？ A: 日本では、ギャンブルによる所得は「一時所得」として扱われ、一定の控除額を超える分に対して税金がかかります。詳しくは税務署にご確認ください。
Q: パチンコはカジノと同じですか？ A: ゲーム性や没入感は似ている部分もありますが、法律上の位置づけや遊び方のシステム（現金の直接授受がない等）は全く異なります。文化的には「日本のカジノ」と呼ばれることもありますが、別物と考えたほうがいいでしょう。
まとめ：これからに期待！
いかがでしたか？ 「日本 カジノ どこ」という問いへの答えは、「本格的なカジノはまだないけど、大阪と長崎に2030年頃できる予定！ 今はクルーズ船かパチンコで雰囲気を味わおう！」ということになります。
私は個人的に、安全でクリーンな環境で世界的なエンターテインメントが楽しめる施設が日本にできることをとても楽しみにしています。それは単なるギャンブルの場ではなく、観光、経済、文化を活性化する新しい日本の顔になるはずです。
それまで少し時間はかかりますが、完成したらぜひ一度、足を運んでみたいと思っています！